農薬散布

アメリカでは有人の飛行機やヘリコプターによる薬剤や種子の散布は早くから盛んで、日本でも取り入れられつつありました。しかし日本では一農家あたりの耕作面積が小さくコストが増すこと、周囲への薬剤飛散などの影響が問題になりやすいなどの難点があり、普及が難しい環境にありました。それでも農業従事者の減少、特に若年労働力の農業離れは深刻な問題で、農作業のあり方に改革を必要としていました。

しかし、今では水稲をはじめ、大豆や麦の防除システムとしてすっかり定着し飛躍的に防除面積を伸ばし続けています。その理由は、農業政策による「省力低コスト生産技術の確立」や、環境に配慮した農作物の生産にあります。その分野において無人ヘリコプターは大きな役割を担っています。農業従事者の減少、農作物の低コスト化などの問題の中で、生産性の維持・向上していくには効率的な薬剤散布は欠かせません。 しかし、一方で環境問題や人体への影響に対する配慮も重要な課題です。無人ヘリコプターによる薬剤散布は、これらを両立する次世代の農業として大きな期待が寄せられています。

利用分野

麦(4月~5月) 水稲と同様に病害虫一斉防除が定着傾向
水稲(7月~8月) 地域一斉での適期防除が効果的。水稲一貫体系への利用も拡大
大豆・小麦(8月~9月) 高い防除効果により、防除面積拡大
松食い虫の防除への利用
果樹 傾斜地の多いかんきつ園地の省力化
野菜 たまねぎ、キャベツ等の野菜でも利用
肥料・除草剤 殺虫・殺菌防除以外にも、肥料散布や除草剤散布にも利用を拡大

すべての舵をコンピューターで制御

優れた飛行安定性と 操縦性を実現するYACS(ヤマハ姿勢制御装置)に加え、高度や速度までも検知するGPSを組み入れた[YACS-G]を搭載。微調整を要する速度コントロールやホバリングが可能なため、効果的な散布が可能です。